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おうちのイルミネーション

場末のスナック?のサンタクロース
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ヨットに飾る予定のイルミネーションの一部を、自宅にもつけてみました。
例年、クライミングサンタがひっそりと光っていただけなので、ちょっとだけグレード・アップです。
でも、周りがみんなイルミネーションしているマリーナとは違って、このあたりの住宅地はまだまだ・・・。
だから、あんまり中途半端にすると、まるで「場末のスナック」みたいになって、寂しげです。
悩んだあげく、シンプルな星と青いシャワーにしてみました。

ほんとうは、あまりクリスマスなんて好きじゃなかった。
商業ベースに乗せられたかのようなはしゃぎぶりは、バレンタインと同じくらい好きじゃない・・・。
それまで、イエスにもマリアにも思いを寄せたこともない人たちが、クリスマスだけ祝うなんておかしい。
ひょっとして、若い浮かれたカップルは、クリスマスが何の誕生日かすら知らないんじゃないか・・。
(それは、ないかな・・・)
そんな思いで、ちょっと斜めに見ていました。
まあ、お祭りと割り切ればいいのですが・・・。

何年か前に、フィレンツェで迎えたクリスマスは、夜になり街は静まり返り、教会の明かりだけが
ともっていました。みんな「家族」で、静かにこの日をむかえ、お祈りをするのです。
食事だってそんな豪華なものを食べるわけでもなく、クリスマスケーキだって、あんなデコレーションではなく
ドライフルーツの入ったシンプルなパンケーキの「パネトーネ」です。
生活に根付いている「信仰」を感じました。

それでも、クリスマスに纏わる「サンタ」の物語は、楽しくて、わくわくするものがあります。
(子供がやってくると、かわればかわるものです・・・。)
ぼくは、いつまで「サンタさん」の存在を信じていたか忘れてしまいましたが、息子もしばらくは
あの夢溢れる「サンタの物語」を信じて、夢見て欲しいと願います。
息子に、サンタのお話を今頃から読み聞かせていこうと思います。
ぼくのうちには、えんとつはないけれど、いい子にしてたら、サンタが願いを叶えてくれる。

「ポーラー・エクスプレス」を昨年のクリスマスに、息子と観ました。
今年も観よう!
きっと、ずっと、確かな気持ちで、あの映画に入り込めるかもしれません。
息子も、そしてぼくも・・・・。
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# by tradewind6131 | 2006-11-20 23:46 | 好きなこと大切なこと  

子供に伝えていくこと・・・

教える、伝える、語る、見せる・・・

雨のヨットの中、一人作業をしながら、ずっと心を離れないことがありました。
昨日、「海に潜ることを教える・・・」とブログに書いてから漠然と心に渦巻いた感情。

「ぼくは息子に、なにを伝えていけるんだろう・・・」

そう、多分、「教える」という言葉にひっかかってしまった。
教えるんじゃないな、きっとぼくの場合、経験を共有し、共に感じ、ともに育つ・・・。
きっと、ぼく自身がまだ「子供」だから、教えるって意味に自信がないんだと思う。

背中を見せる?
見せられる背中なのか?
そう、ぼく自身もこれからだから、完成した姿ではなく、あがいて、苦しんで、でも喜んで、楽しんで・・・。
ぼくに見せられるのは、そんな背中。

仕事も、海に関わるライフワークも、老いはじめていく男の葛藤も・・・・。

見せたいものは山ほどある。
水平線に沈む南の島の夕焼けの美しさも、雲海に浮かぶ日本アルプスの山並みの雄大さも
マウイ・ハレアカラの山頂での、星座なんてわからなくなるほど、真っ暗な空いっぱいの星たちも。

そして、そう、伝えたいことは「感動がいっぱいの人生って、いいよ!」ってこと・・・・。
人との繋がりで生まれる感動、自然と触れ合うことで感じる感動。
いろんな「感動」を、いっぱい受け止められるような生き方を、伝えたいと思う。

そうだ、自分もこれからもずっと、心が震えて、いろんなことに感動できるように生きていかなくちゃ・・・・。

# by tradewind6131 | 2006-11-19 23:33 | 好きなこと大切なこと  

南の島を思いだす・・・

グァムのこと
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ウィンドの仲間たちが、この冬、サイパンへ行く予定です。
それもシークレットなポイントでWAVEをするつもりだとか・・・・・。
近くて暖かく、トレード・ウィンドが吹くこれからの季節は空気も乾燥していて、ミクロネシアは魅力的です。

5年ほど前までは、毎年ようにココス島で行われるウィンドサーフィンの大会に参加していました。
友人が主催するそのレースは、現地の人たちも参加して、フレンドリーな楽しいレースでした。
なかなかのレースなのに、寛いで楽しく、それでいてみんな一生懸命競っていて
その友人の人柄が映し出されたようなイベントでした。
そしてココスの海は、ほんとに綺麗。
浅い珊瑚の白い海底に、青い空の色光が届き、それが反射して海も青い。

グァムに滞在中は、なんども訪れた友人の家。
ココスに近い、自然に溢れたところ。
テラスから続く芝生の庭の先には、海がつながって、沖には小さな無人島が浮いています。
ある日の午後、ぼくが訪れると、彼とその愛娘は二人でその無人島にむかってシュモーケリングで
泳いでいる最中でした。

「海の底にね、潜って、珊瑚につかまって空をみる・・・。太陽の光が線になって、ずっと海に入ってくるのがわかるんだよ」

そのテラスでは、たくさんの話をして、そして聞いてもらった・・・。
なかなか日本のレースで自分の思うようなレースができなくて、そしてそれ以外でも随分と悩みを抱えていた・・。
今、あのころよりも少しは穏やかな気持ちで過ごせるのは、あのテラスでの時間があったからとも
思っています。

先輩の冒険家が、パプアニューギニアからヨットでグァムに立ち寄り、その友人宅へ訪れた話を聞いたのも
あのときでした。
小さなヨットが風の力だけで、海を渡っていくことを始めて「具体的な形」で知ることになりました。
それがきかっけで、ぼくはその後船を手に入れ、そしていつかはまずは友人の住むグァムへ。
そしてチャンスがあれば、ずっと南へ、南・・・・・・・。
旅に出たいと願いました。

その友人は、もう亡くなり、その家族も今はそこには住んではいません。
なんだか、それから、グァムへヨットで行くというモチベーションはすっかりなくなってしまいました。
それがなんだか、せつない・・・・。

いつか息子に、海に潜ることを教え、そしてふたりで「そら」を見上げてみたいものです。

# by tradewind6131 | 2006-11-18 21:22 | 海の話  

小さな「さくら」

「マーリー 世界一おばかな犬が教えてくれたこと」
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義理の姉が息子とぼくに本をプレゼントしてくれました。
ぼくがもらったのは「マーリー 世界一・・・・・・」
内容は「育ての練習にと新婚カップルのジョンとジェニーがひきとった、クリーム色の仔犬。頭がいいと言われるラブラドール・レトリーバーを選んだはずが、みるみる大きくたくましく育ってやんちゃなバカ犬に……。」
なんて話・・・・。
しばらくの間、この本で楽しめます。

ところどころに挿してある、ラブラドールのあどけない表情が実にかわいらしい!
サブタイトルをざらっと流し読むだけで、なんだか笑えてくる楽しそうな本です。
飛ばして見た最後のページ、多分、先に天国にいっちゃったラブちゃんを偲んで子犬の頃の写真が載せてありました。少し首をかしげ、あどけなく見るその仕草に、子供のころの「さくら」を思い出しました。

「さくら」はゴールデン・レトリーバーです。
ゴールデンにはイギリス系と呼ばれる白いタイプと、アメリカ系という茶色いタイプとがあります。
さくらは、イギリス系です。でも、なんだか小さい頃は短毛で、妙に耳ばかり大きくて、これがゴールデン?って感じだったのです。
小さい頃は、ほんとに暴れん坊!どれだけのものを壊したかしれません。

小さなさくらは、すぐに大きくなっちゃけどあの頃のことは、まだしっかりと覚えています。
ちっちゃいくせに、ピョンピョンと飛び跳ねて公園の水溜りにはまって捻挫したこと。
大きな「はな」のまねをして公園で穴を掘っていたこと。
ケージの中ではぜったい眠れなくて、ヒンヒン泣いてた事。
自分のしっぽを追いかけまわして、目が回って座り込んだこと・・・。

子犬の時期は、犬の一生のうちでほんの半年足らず・・・・・・。
一生だって、10年ちょっとなのです。
この時間の短さには、なんともならない失望感があります。

それでも、最近のさくらは少し元気です。
皮膚はまだよくはならないけれど、「せっけん」シャンプーに期待は持てるし、寒くなったし、ぼくの足も治りかけてきたものだから散歩も楽しそう。

元気でね、少しでも長く一緒にいよう。
ぼくがおじいちゃんになるまで、待ってて・・・・欲しい。
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# by tradewind6131 | 2006-11-17 01:19 | 好きなこと大切なこと  

ヨットのイルミネーション

今年のクリスマス
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(一昨年のラグーナのイルミネーション)
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(昨年のハウステンボス)

昨年のクリスマス、ヨットとぼくたちはハウステンボスに滞在していました。
ハウステンボスはイルミネーションで輝き、それでも静かでした。
ヨットのキャビンから顔を出すと、外の空気は冷たく張りつめていて、黒い空に輝く星の光は
ガラスの反射のようだった・・・・。
夜眠る前に少し離れたハーバーオフィスのトイレに行きます。
途中、園内を見渡せます。
ハウステンボスは既にクローズしていて、誰もいません。
ひとっこ一人いない、深夜のハウステンボス、それでも広場の真ん中のく10m以上もあるクリスマスツリーは
イルミネーションで輝いていて、まるで夢の中の情景のようでした。
ずっと心に残る素敵な思い出になりました。

ヨットは今年、蒲郡へ帰っています。
ラグーナ蒲郡のマリーナにヨットを預けるようになって約5年。
毎年、多くの船が参加する「イルミネーション」を、ぼくは一度もしたことがなかった。
理由はひとつ。それをすると、海に出られなくなるからです。

今年はやってみようと思っています。
足を怪我して、例年ほど海には出られないし、それよりきっと息子が喜ぶ。
ヨットのマストとフォアステイ、そしてバックステイはちょうど「ツリー」のような三角形を描きます。そこをツリーに見立て、汽車のイルミネーションや、サンタや、トナカイなんかを配置してみる・・・。ちょっとセンスを見られるようで、せっかくやるならちゃんとやらなきゃ・・・・。
今週末はその準備でもしようかと思案中です。

点灯式は11月25日、年明けまで続きます。

# by tradewind6131 | 2006-11-15 23:50 | 海の話