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「ミーニシ」と「カーチベイ」

風に洗われるところ
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あの石垣島の北風の感触が忘れられません。
本来なら、この季節の季節風である「北風」なので、冷たく重い。
でもこれは、本州のはなしであって、あそこの北風は軽く、心地よかった。
乾燥していて、マウイでのトレード・ウィンドと同じです。
沖縄ではあの北風を「ミーニシ」と呼んでいるそうです。
秋口から春まで吹く、北の風「ミーニシ」。
風に呼び名がある土地・・・・・・。
人々の暮らしに、「風」が大きな影響を及ぼしているということでしょう。

南フランス、プロバンス地方に吹く冷たい北風「ミストラル」。
これはアルプスを越えて、地中海へ吹き降ろす、強い乾燥した風です。
この「ミストラル」にその年のプロバンス地方の農作はかなり影響をうけると聞きました。

オーストラリア、フリーマントルの夏の夕方に吹く、海風。
これは「フリーマントル・ドクター」と呼ばれています。
真夏の暑い午後、海から渡ってくる気持ちいい風が、街全体を癒すように冷やします。
ドクターのように癒してくれる風。
それでついた名前・・・。

そんなように地方特有の風はたくさんあります。

そして、沖縄地方に吹く「カーチベイ」。
「夏至南風」と書いてカーチベイと読みます。
カーチベイとは梅雨明け前後に吹く強い南から吹く季節風のことで
これが吹くと沖縄に本格的な夏がやってきます。
沖縄の島は冬の北風の「ミーニシ」、そして夏の南風の「カーチベイ」に吹かれ
それで空気がいつも洗われて、あの青い空があるのかもしれません・・・・・。

いつか、自分のヨットで春先の「ミーニシ」に乗って沖縄諸島を南下して
そしてしばらく、すごし
夏の始まりの「カーチベイ」の乗って帰ってくる・・・・。
そんな船旅をしてみたいものです。

by tradewind6131 | 2007-01-06 21:33 | 海の話  

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